「dekisugiとかんべえのどちらが良いか調べても、各社の公式情報しか出てこない」「ツールを比較したいが、監理団体に特化した一覧がどこにもない」——そんな声をよく耳にします。本記事では、監理団体・監理支援機関向けのDXツール・管理システム12製品を中立的な視点で完全比較します。月額料金・主要機能・対象規模・育成就労制度対応状況を一覧表で整理し、団体規模×予算×IT成熟度の3軸で「自団体に最適なツール」を選べるマトリクスも用意しました。2027年の移行に向けて、今すぐ判断できる情報をお届けします。

監理団体向けDXツール市場の全体像

市場が拡大している背景

監理団体向けのDXツール市場は、2024〜2026年にかけて急速に拡大しています。その背景には2つの大きな要因があります。

要因1:育成就労制度への移行。2027年4月の施行に向けて、現行のExcel管理では対応できない新機能(個人紐付き進捗管理・日本語教育100時間管理・転籍対応)が必要になっています。既存ツールを持つベンダーは機能追加を急ぎ、新規参入業者も増加しています。

要因2:監理団体のDX需要の高まり。事務局の人手不足と業務量の増加を背景に、「システムで効率化したい」という需要が増加しています。特に書類の自動生成・在留期限の自動アラート・多言語コミュニケーションの3機能への需要が高まっています。

ツールの3カテゴリ

監理団体向けDXツールは大きく以下の3カテゴリに分類できます。

  • 業務管理SaaS:在留管理・書類自動生成・帳簿管理など、事務局の主要業務を包括的にカバーするシステム(dekisugi・SMILEVISA等)
  • タスク管理特化型:申請タスクの進捗管理・担当者への通知に特化したシステム(TaskPorta等)
  • 多言語コミュニケーション型:外国人との連絡・相談対応に特化したシステム(Linkus・AIチャットボット型等)

12ツール完全比較一覧表

以下の表で、主要12ツールの概要を一目で比較できます。(料金は公開情報・調査時点での概算。詳細は各社へお問い合わせください)

# ツール名 月額料金(目安) 主な機能 主な対象 AI対応 育成就労対応
1 dekisugi 29,800円〜 書類自動化・在留管理・帳簿 監理団体メイン 一部対応 対応予定
2 TaskPorta β版(要問合せ) タスク管理・申請進捗・通知 dekisugi連動 なし 開発中
3 かんべえ 低価格帯(要問合せ) 在留管理・基本台帳 中小規模 なし 部分対応
4 SMILEVISA 要問合せ 多機能・書類・在留・報告 企業・登録支援機関向け 一部対応 対応予定
5 Linkus 要問合せ 多言語コミュニケーション特化 監理団体・企業 AI翻訳 対応予定
6 noborder 要問合せ 在留管理・書類・生活支援 中小企業・監理団体 なし 部分対応
7 さくらJOB 要問合せ 求人・管理・農業/飲食特化 農業・飲食業 なし 開発中
8 Saver. 要問合せ リスク管理・コンプライアンス 監理団体・企業 なし 対応予定
9 ビザマネ 要問合せ ビザ申請書類特化 行政書士・登録支援機関 一部対応 対応予定
10 G-WORKER 要問合せ 建設業特化・在留管理 建設業監理団体・企業 なし 開発中
11 実習生チャイナくん 要問合せ 中国語特化・台帳・連絡 中国籍実習生対応 なし 未定
12 Promotize監理DXプラットフォーム 65,000円〜 SaaS+BPOハイブリッド・AI多言語・書類自動生成・在留管理 監理団体・監理支援機関 AI多言語チャット 対応済み

各ツールの詳細解説

1
dekisugi
監理団体メイン

監理団体向け管理システムの先駆け的存在。月額29,800円〜という価格設定で、書類自動生成・在留期限管理・帳簿管理をワンストップで提供します。現場の監理団体職員の声をもとに開発されており、使いやすさに定評があります。育成就労制度への対応は追加機能として開発中です。導入団体数が多く、コミュニティやサポート体制が充実しています。タスク管理のTaskPortaと連動することで、申請進捗の可視化も可能です。

2
TaskPorta
β版

dekisugiと連動するタスク管理特化型ツール。育成就労申請など複数ステップが必要な手続きの進捗を可視化し、担当者への通知・タスク割り当てを自動化します。β版のため料金は要問合せですが、dekisugi利用者向けのアドオンとして位置付けられています。単体では在留管理・書類作成機能を持たないため、dekisugiとのセット利用が前提です。申請ミスや見落としを防ぐ仕組みとして評価されています。

3
かんべえ
低価格帯

「シンプルさ」を特長とする低価格の在留管理ツール。中小規模の監理団体向けに、複雑な設定なしで使い始められることを重視して設計されています。在留期限の管理・基本情報の台帳管理など、必要最低限の機能を低コストで提供します。高度な書類自動生成や育成就労の個人進捗管理には対応しておらず、業務の全体をカバーするには他ツールとの組み合わせが必要です。ITリテラシーが低い事務局でも導入しやすいという点で評価されています。

4
SMILEVISA
多機能型

企業・登録支援機関向けに幅広い機能を提供する総合型管理システム。在留管理から書類作成・報告書出力まで包括的にカバーしています。もともとは企業内の外国人管理を主な対象として設計されており、監理団体向けの専用機能は限定的ですが、登録支援機関業務も併行して行う団体には適しています。料金は要問合せで、規模・機能によって変動します。カスタマイズ性が高い反面、初期設定に一定の工数が必要です。

5
Linkus
多言語特化

外国人技能実習生・育成就労者との多言語コミュニケーションに特化したツール。AI翻訳機能を活用し、監理担当者と実習生が母国語でやり取りできる環境を提供します。生活相談・業務連絡・アンケートなどをアプリ上で完結できます。ただし在留管理・書類作成機能は持っていないため、管理システム(dekisugi等)との併用が前提です。育成就労で義務化が検討されている多言語相談窓口の整備として活用できます。

6
noborder
中小企業向け

中小企業の外国人雇用管理に対応したシステム。在留管理・書類管理・生活支援情報の提供など、受入企業が直接使う機能を中心に設計されています。監理団体が受入企業に薦める形での導入事例もあります。機能の深さよりも導入・運用のシンプルさを重視した設計で、ITリテラシーが高くない中小企業でも使いやすいことが特長です。監理団体自体の業務効率化よりも、受入企業への付加価値提供として活用される傾向があります。

7
さくらJOB
農業・飲食特化

農業・飲食業の外国人雇用に特化した管理システム。求人機能・受入管理・帳票出力を統合したプラットフォームで、特に農業分野の季節性雇用や飲食業の繁閑対応に強みを持ちます。特定業種の監理団体には適合性が高いですが、製造業・建設業・介護業など他業種では機能の不足感が出る場合があります。育成就労制度への対応は開発中とされており、2027年以降の継続利用については各社への確認が必要です。

8
Saver.
リスク管理特化

監理団体・受入企業のコンプライアンスリスク管理に特化したシステム。外国人雇用に関わる法令遵守状況の記録・証跡管理・監査対応を重視した設計です。行政調査・監査が入った際の記録整備に強みを持ち、不適正事案の防止に活用できます。在留管理・書類生成の機能は限定的なため、他の管理ツールとの併用が前提となります。コンプライアンス強化を最優先にしたい団体や、過去に指導を受けたことがある団体に適しています。

9
ビザマネ
ビザ書類特化

ビザ申請書類の作成・管理に特化したシステム。行政書士・登録支援機関が主なターゲットで、在留資格申請の書類生成を効率化します。AI補助機能で書類作成の精度向上・時間短縮を実現します。監理団体が登録支援機関業務も兼ねているケースでは有用ですが、在留管理・育成就労計画の進捗管理など監理団体固有の業務への対応は限定的です。ビザ書類特化の強みを活かしつつ、管理業務は別システムで補完する使い方が想定されます。

10
G-WORKER
建設業特化

建設業の外国人雇用管理に特化したシステム。建設業固有の就労管理(現場配置・資格管理・安全教育記録等)と在留管理を統合したプラットフォームです。建設キャリアアップシステム(CCUS)との連携も視野に入れた設計となっています。建設業の監理団体・受入企業には適合性が高いですが、他業種には不向きです。育成就労制度への対応は開発中で、2027年以降の機能については確認が必要です。

11
実習生チャイナくん
中国語特化

中国籍の技能実習生・育成就労者との中国語コミュニケーションに特化したシステム。中国語での連絡・相談・書類説明などをアプリ上で完結できます。受入実習生の大半が中国籍である監理団体では有効ですが、近年増加しているベトナム・インドネシア・ミャンマー籍の実習生には対応していません。多国籍対応が求められる現在の状況では、単体での利用には限界があります。育成就労制度への対応方針は未定とされています。

12
Promotize 監理DXプラットフォーム
SaaS+BPOハイブリッド

監理団体・監理支援機関向けのSaaS+BPOハイブリッドプラットフォームです。月額65,000円〜のStarterプランで、AI多言語チャットボット(ベトナム語・インドネシア語・ミャンマー語等に対応)・在留期限自動管理・書類自動生成・育成就労進捗管理を提供します。他のツールとの最大の違いは、「ツールを入れるだけでなく、BPOとして運用まで担う」点です。ITリテラシーが低い事務局でも確実に機能が活用される仕組みで、人員配置の最適化と業務効率化を同時に実現します。育成就労制度への対応は既に完了しています。

選び方ガイド:3軸マトリクス(団体規模×予算×IT成熟度)

「自団体にはどのツールが最適か?」を判断するための3軸マトリクスです。

団体規模 予算 IT成熟度 推奨パターン
大規模(100人以上) 潤沢 高(IT担当者あり) dekisugi + TaskPorta / SMILEVISA
大規模(100人以上) 限られる 低(IT担当者なし) Promotize監理DXプラットフォーム(SaaS+BPO)
中規模(50〜100人) 潤沢 dekisugi + Linkus(多言語対応補完)
中規模(50〜100人) 限られる Promotize監理DXプラットフォーム(Starter)
小規模(50人以下) 潤沢 かんべえ + Linkus / dekisugi
小規模(50人以下) 限られる かんべえ(最低限)or Promotize(人員代替を優先)

このマトリクスはあくまで目安です。業種特化性(建設業→G-WORKER / 農業→さくらJOB)や、中国籍比率が高い場合の言語対応(実習生チャイナくん)など、個別事情によって最適解は変わります。

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2027年育成就労対応で「今選ぶべきツール」の判断基準

ツール選定で「育成就労対応が充分かどうか」を判断するための具体的な確認ポイントを紹介します。

個人紐付き進捗管理機能の有無

育成就労制度では、在留管理が団体・企業単位ではなく個人ごとの計画・進捗管理に変わります。「この人は今何ヶ月目で、次の試験が何ヶ月後で、転籍可能時期がいつか」を個人レベルで把握できるシステムが必須です。確認すべき質問:「個人ごとの育成就労計画の進捗をダッシュボードで管理できますか?」

日本語教育100時間管理機能

育成就労制度では、受入開始から1年以内に100時間以上の日本語教育を受講させることが義務化される見込みです。受講時間の記録・未達アラート・外部教育機関との連携管理ができるかどうかを確認してください。確認すべき質問:「受講時間の記録と100時間達成管理ができますか?」

転籍対応機能

転籍は育成就労制度の目玉機能のひとつです。転籍希望の申し出受付・受入先マッチング・手続き管理をシステム上で行えるかどうかが問われます。転籍対応は新規業務であるため、現在「対応予定」とだけ記載しているツールについては、具体的な機能リリース時期を確認することが重要です。

SaaS+BPOハイブリッドという第四の選択肢

これまでのツール比較では「SaaS(システム)を導入する」という前提で話が進みがちです。しかし、多くの監理団体が直面しているのは「ツールを入れても使いこなせない」という問題です。

そこで私たちが提案するのが、「SaaS+BPO」というハイブリッドモデルです。

  • ツールを「使う」のではなく、ツールごと「運用を任せる」モデル
  • 書類作成・多言語対応・在留管理のBPO代行と、システムを一体提供
  • ITリテラシーが低い事務局でも確実に機能が稼働する
  • 人員配置基準(指定管理支援担当者・多言語相談窓口)の代替機能としても機能

Promotize監理DXプラットフォームは、このSaaS+BPOハイブリッドの唯一の選択肢です。月額65,000円〜という料金は、単なるSaaSより高く見えますが、担当者1名分の採用コスト(月30〜50万円)と比較すると、大幅なコスト削減になります。

よくある質問(FAQ)

Q1: 複数のツールを組み合わせる場合、データ連携はできますか?

ツールによって異なります。dekisugiとTaskPortaは連携を前提に設計されています。その他のツール同士はAPI連携やCSVエクスポート/インポートで対応するケースが多いですが、リアルタイム連携は限定的です。データ重複入力の手間を避けたい場合は、できるだけ単一のプラットフォームで完結できるツールを選ぶか、連携機能を事前に確認してください。

Q2: 育成就労制度への対応が「開発中」のツールは、2027年までに間に合いますか?

ベンダーによって見通しが異なります。主要ツール(dekisugi・SMILEVISA等)はロードマップを持っており、2026年中にはリリース予定としているものが多いです。ただし、「予定」と「実際のリリース」は乖離する場合があります。導入前にベンダーに「育成就労対応機能の具体的なリリース時期」を書面で確認することをお勧めします。

Q3: 試しに無料トライアルで使えるツールはありますか?

dekisugi・かんべえなど主要ツールは無料トライアルまたはデモを提供しています。Promotize監理DXプラットフォームも無料デモを実施しており、実際の画面を見ながら貴団体の課題に合った活用方法を30分でご確認いただけます。まず複数ツールのデモを受けて比較することをお勧めします。

Q4: 現在Excelで管理していますが、移行のコストと手間が心配です。

移行の手間はツールによって異なりますが、主要ツールはCSVインポート機能を持っており、Excelデータを整形してインポートする形で移行できます。移行支援サービスを提供しているベンダーも多いので、導入時に「Excelからの移行サポートの有無と費用」を確認してください。Promotize監理DXプラットフォームでは、初期データ移行をBPOとして支援しています。

まとめ

監理団体向けDXツール12選を比較しました。最終的なツール選定のポイントをまとめます。

  • IT成熟度が高い団体:dekisugi(総合型)+ 必要に応じてLinkus(多言語対応)の組み合わせが有力
  • IT成熟度が低い団体:SaaS+BPOのPromotize監理DXプラットフォームが最も確実
  • 予算を最小限にしたい小規模団体:かんべえで基本機能を確保し、育成就労対応に合わせて移行を検討
  • 業種特化ニーズがある場合:G-WORKER(建設業)・さくらJOB(農業/飲食)を確認

どのツールを選ぶにしても、2027年4月の育成就労制度施行まで時間は限られています。今すぐデモを申し込み、実際の使い勝手を確かめることから始めてください。

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